廃寺及びその他堂宇
@ 天台宗白山寺
白山寺は、甲賀市水口町山字白山にあったが、今は一町歩の田(私有地)となり遺阯明らか
でない。口碑によれば、大梵鐘は埋没したという。
白山寺は、僧良源元道大師の草創として十一面観世音を安置し、その鎮守白山権現社あり
加藍具備し、下馬石は蒲生郡に通ず る道傍に建つ。元亀年間(1,570年から1,572年)兵
火に より烏有に帰す。口碑によれば寺僧仮堂を城山に構え本尊を安置したが、後これを玉台
寺に移した。鎮守白山社は、字東谷の高地に遷し祀りったが寛政の頃(1,789年から1,800
年)廃滅したという。毎年収穫の際、里人餅、團子等を樹下に献じる。其の末暦不明、当寺にか
係る山中古文書がある。
A 木中寺
宗派所在伝説は、一切不明なので、白山寺より早く廃滅したのではないかと思われる。
B 宗派不明東傅寺
所在、甲賀市水口町山字上の山にある。城山に接続して今尚碑石、礎石を発掘することがあ
る。近江源氏佐々木六角氏滅亡に際して城と共に兵火に罹る。竹ノ鼻にある浄土宗城之山善
勝寺は、その後といえる。
地蔵堂
当地区には数箇所に地蔵堂が建てられ、地蔵信仰の盛んな時代があったのがうかがえる。
現在も8月23日の地蔵盆には、子供達が集まってお祭をしている。
地蔵堂の所在次の通り。
甲賀市水口町山字上の山善勝寺境内
甲賀市水口町山字千丁慈幸寺境内
甲賀市水口町山字百々谷向山
甲賀市水口町山字千丁思ひ川河川敷
甲賀市水口町山字田引法念寺境内
甲賀市水口町山字西村西養寺境内
甲賀市水口町山字田引山村神社境内
地蔵尊は各所に安置されている。安置されている場所は今後調
査が必要である。
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