昭和50年代の初めの頃は、菅谷地区の傾斜団地の特徴と住民の増加により、団地東部
の坂の上部に住居を構えた住宅では水道が出ないという現象に悩まされた。
当時、東宝ランド社は現6組上部とセンチュリーホーム団地間に給水塔を、そこへ水道水を
送る施設を現6組入口に山ポンプ所として建設したが、給水塔内の鉄錆が酷く実用に至らな
かった(給水塔はセンチュリーホーム団地造成工事の際、撤去)。
又、上部の住宅で水道の出が悪いことから、上部住宅から下部住宅へ風呂を使わせてもら
う
という現象まで発生したが、その後、町営水道に移管され水道圧の強化等により問題は
解消されていった。
平成17年、水源地の汚染事故により水口町の大半の家庭で断水騒ぎが発生したが、市
外を含む他市町村からも給水支援が行われ、菅谷区では給水支援隊に「ありがとう」の声が
聞かれたり、高齢・虚弱住民に代わって近隣住民が給水受け取りに出向くなど、住民の支え
合いの行動が散見され、自治活動の間違いない進展を少しばかり確信した。
下水道工事までの背景
琵琶湖を抱える滋賀県の下水道普及率は全国7位(70%)で大都会に次いで高い普及率
を示していた。
住民にとっても水洗トイレへの移行は関心の高い生活要求であるが、甲賀市は平成18年
4月現在62%の普及率(旧水口町は70%)となっている。
伴谷地域では平成14年に伴中山区、下山区、山区と基幹工事が完了して以来、菅谷区は
定期総会で区民より「菅谷の下水道工事は・・・」と熱望する声もあって15年にあらためて町
当局に下水道工事の早期着工を求める要望を提出していた。
菅谷地域の下水道工事始まる
1.
平成15年8月、町当局より「菅谷区の工事については国の認可を15年度に取得の予
定、17年度前後の着工に鋭意努力」との回答。
2.15年9月〜16年2月に現地測量調査の実施。
3.16年9月、町当局より基本計画説明会(区三役、各組代表)。
4.16年11月21日及び22日、町当局より第1期工事の1組、2組の順に住民説明会(出
席55世帯、不参35世帯)。説明内容は下水道工事・水道工事の概略、ガス工事につ
いて、諸費用について、工事中の交通規制について、その他。
5.17年1月より第1期工事(1〜2組)が始まる。
6.17年7月、第2期工事の説明会。
7.18年4月、第1期工事完了地域への下水道供用開始。
8.18年8月現在、基幹工事は5組及び6組の一部まで完了し、同9月に6組への説明会
が実施され、菅谷地域最後の第3期工事が始まった。
|