発刊のご挨拶
平成18年度菅谷区長
菅谷区の歴史編纂委員長
亀 井 伸 洋
この度、甲賀市制施行の記念事業として平成17年度は「伴谷の歴史」が刊行され、18年
度は各区の歴史編纂が取り組まれることとなりました。
昭和53年に隣接の山区から分離独立して「菅谷自治会」が発足され、平成11年4月から
「菅谷区」と名称を変更して29年の歳月が経過しました。
一口に「菅谷区の歴史」と言えども29年の長きにわたる菅谷の経過報告であり、編纂作業
の困難を考えると、当初は途方にくれるような心境でありました。
幸い、私たちの菅谷には自治会長・区長歴任の先輩の殆どの方が健在であります。編纂
作業は先輩各位の「よりよい菅谷づくり」に熱心な愛郷精神と私ども後輩を助けようとの心に
支えられ、大変なご協力によってここにささやかながら「菅谷区の歴史」が刊行の運びとなり
ました。
往時の貴重な資料提供や多忙な中で原稿執筆をいただきました皆々様に衷心より厚く御
礼申し上げます。
さて、区民の皆様、とりわけ若い世代の皆様には、この「菅谷区の歴史」をぜひご一読願い
たいと思います。
29年の歴史の中でも特に前半15年ほどの歴史は、まさに無から有へ、自治会の組織
(会則)を立ち上げて定着に努め、悲願の集会所建設、念願の草の根広場建造など大変困
難な大事業に役員・全区民が邁進した物語りでもありました。
当時の、三役各氏はほぼ30才台の方が多く、30才台前半の方々も三役を担われて今日
の菅谷の基礎を築き上げてこられました。
当時、大役を担われた先輩の皆様、それを支えてこられた多くの区民の皆様に心より敬
意を表し、深く感謝申し上げる次第です。
高齢化と価値観の多様化が叫ばれる現在、住民の無関心と自己中心主義がはびこり、
地域社会のゆるみや崩壊現象がメディアや識者により警告されています。
菅谷区の歴史の後半は、急増する区民世帯数を背景に、菅谷のまとまりを常に願い、無
関心の克服に努めてきた歩みでもありました。
そして、このことは今後も情熱をもって継続していく課題であります。
この地で生まれ育った子供たちの「ふるさと菅谷」をめざし、みんな仲良く、安全で明るい
菅谷として発展させていくため、菅谷区の活動はもとより、子供会、高齢者組織等の諸活動
に一層のご理解とご協力、そしてご参加をお願い申し上げ、発刊のご挨拶といたします。
菅谷集会所
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発刊を祝って
菅谷自治会初代会長
中 屋 利 雄
(民生・児童委員)
私たちの菅谷区は昭和53年に自治会として発足してから早や29年目の足跡を刻んで参
りました。
この間、多くの自治会員(現区民)と役員各位は積極的な自治活動に努められ、輝かしい
栄えある29年を迎えられたことに感謝し、菅谷地域は今や300家屋を越えている現状に
感慨を覚える次第です。
私たちのような新興団地に住まわれる方は、生まれ育った生活環境がそれぞれ違った皆
様が懸命に人間関係を育て向上させながら、日常生活を送られていることに、心より頼もし
く心強く思っております。
菅谷自治会は菅谷区に名称変更しましたが、皆様方の豊かな人生経験をさらに向上させ、
菅谷に住んでよかったと思える素晴らしい将来の菅谷区となりますように望んでおります。
今後、区役員となられる方、そして全区民がお互いに良き相談相手として豊かな人間関
係を醸成され、本誌が自治会発足後の努力と試行錯誤を重ねながら今日の菅谷があるとし
て、お互い参考にして頂きたいと思います。
今後益々高齢社会となることは当区も避けられません。行政と地域住民の架け橋となる作
業も増えてくると思われます。区役員まかせではなく、区民一人ひとりが「より良い菅谷を」と
の共通の価値観をもって諸活動に邁進されますことを心よりご祈念申し上げる次第です。
最後に、29年の長期にわたり毎年の活動をつなぎながら、ここに「菅谷区の歴史」として
振り返られることに、心よりお祝い申し上げます。
身のほど知らぬことではありますが、昭和53年に菅谷自治会を立ち上げた立場上、区民
の皆様に感謝と感想を書かせて頂いたということでお許しを頂きたいと存じます。
尚、本誌の発刊に当たり、関係各位の御配慮に対し深く感謝申し上げます。
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